京都府北部の第三セクター鉄道である京都丹後鉄道の端から端(西舞鶴〜豊岡)を往復し、京都の海の鉄道旅を楽しみました。この路線は風光明媚な海沿いを走り、日本三景の天橋立の近くを通過するなど魅力的なスポットがたくさんです。お得に乗車するための方法や観光列車の情報とともに実際に訪れた際の感想などを交えながらビューポイントの紹介をしていきたいと思います!
京都丹後鉄道について、観光列車やお得なきっぷ
京都丹後鉄道の観光列車
京都北部の丹後半島を中心に西は兵庫県豊岡市まで伸びる京都丹後鉄道、宮津駅を中心に宮豊線・宮舞線・宮福線と3つの路線があります。両端の豊岡駅から西舞鶴駅までは84km, 各駅停車でしたら2時間程度で結びます。
ButuCC, CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons より引用
京都丹後鉄道には3つの観光列車があり、それぞれ丹後くろまつ号・丹後あかまつ号・丹後あおまつ号という愛称がついています。
今回乗車したのは、普通車料金で気軽に乗れる「あおまつ号」さわやかな雰囲気のカラーリングでした。
お得なきっぷについて
京都丹後鉄道にはさまざまな種類の企画乗車券があります。2022年7月時点だと旅行者向けに以下のようなきっぷがあります。
- (期間限定)もうひとつの京都周遊パス海の京都エリア 1日周遊券・2日周遊券
- 4社パス
- 海の京都 天橋立・伊根フリーパス 1Day 2Days
- 家族お出かけきっぷ
- 城崎温泉・天橋立片道きっぷ
そのなかでも、鉄道の一日乗車券として休日に最もお得なきっぷは「家族お出かけきっぷ」となります。これは大人と子供(幼児もしくは小児)それぞれ1名の最大2名までが、京都丹後鉄道全区間を1日乗り放題(普通・快速)となるフリーパスです。残念ながら休日専用という制約付きですが、大人1人でも十分に利用検討したいきっぷです。
インターネット割料金は1枚1,650円、通常料金は1枚1,850円ですが、例えば西舞鶴と豊岡を往復した場合、大人1人3000円なので3割以上の割引になります!詳細については以下のページを参照ください。
おすすめビューポイント
海の上を走ってる!由良川橋梁
京都丹後鉄道沿線の絶景といえばこれ!由良川を貫く由良川棟梁の景色です。上の写真は京都丹後鉄道公式Instagramから引用したものですが、一両編成の車両が大きな川を貫く姿は外側から見ても絶景です。電化されていないために上に電線が張っていないことや単線で細い橋梁であることも相まってパリッとした景色を演出しています。
もちろん車窓としても、見ものな光景です。私は晴れた日中と夕方に通過しましたが、どちらも目を離せませんでした。特に日が沈んだすぐの夕焼けが水面に映る景色は神秘的でしたよ✨
ノスタルジックな由良川橋梁
— 鉄道徒歩でさんぽ旅 (@walkinto_travel) July 13, 2022
こちらは京都丹後鉄道、
昼も夕方も素敵な景色です。#旅行好きな人と繋がりたい #鉄道好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/k1ksRurvkB
由良川棟梁ですが、(気軽に近寄れる)最寄りは丹後由良駅です。地図で見るとわかりますが、東から橋を渡るとすぐに丹後由良に着きます。私は降りていませんが、ここから歩いて橋を渡る列車を待ち伏せるのも良いかもしれません。対岸の丹後神崎駅も距離としては近いですが、道路が見当たらないです。もしかしたらそちらからも行けるかもしれませんが、、
丹後由良〜栗田の海景色
次に紹介するのは海の景色です。上の写真は「あおまつ号」から撮った海の景色です。先ほど登場した丹後由良駅から栗田駅まで崖の上を走る区間が続くのですが、そこからは海の景色が一望できます。目の前を遮る山や木々がないというわけです。
ちらりと見える天橋立
栗田駅を抜け、半島をショートカットすると次に見えるのは宮津湾。ここから湾に沿って進むのですが、奥には天橋立が見えてくるはずです。といっても有名な天橋立の写真は高いところから撮ったもの。正直”そこにある”と認識してからじゃないと天橋立だとわからないかもしれません。ちなみに、天橋立駅で降りれば、展望台のある山へと登るリフトまで10分程度で行けます。
難読駅名たち
最後に、2つの駅名に注目したいと思います。1つめは東雲駅。これは「ひがしぐも」や「とううん」とは呼びませんよ。実は東京都内にも同じ読みをする駅があるのですが・・・
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正解は「しののめ」駅です!知らなかったら東雲を「しののめ」とは呼べませんね。ちなみに語源は、
漢字で「東雲」と書くのは、東の空の意味からの当て字。 語源は「篠の目(しののめ)」であろう。 古代の住居では、明かり取りの役目をしていた粗い網目の部分を「目(め)」と言った。 目の材料には篠竹が使われていたため、それを「篠の目」と呼び、のちに明かり取りそのものを「篠の目」と呼ぶようになった。 そこから、夜明けの薄明かりを「篠の目」にたとえて「しののめ」と言うようになり、東の空が明るくなる頃や夜明けのことも「しののめ」と言うようになった。
語源由来辞典 – https://gogen-yurai.jp/shinonome/
とのことで、完全な当て字です。婉曲的な表現の読みを直接的な漢字に当てるとは、、おしゃれです。
そしてももう一つ!これはさっきもでてきた栗田駅ですが、「くりた」ではないですよ〜
正解は「くんだ」でした!こちらは言いやすく訛った結果ですかね。ぜひ景色と合わせて駅名標にも注目してみてください✨
乗車体験記と周辺観光
最後に、私が実際にめぐったときの流れを紹介して終わりたいと思います。旅の計画を立てる際に参考にして見てください。
- 8:42西舞鶴駅<始発駅>
「あおまつ号」乗車
- 9:00由良川橋梁
すぐ通過してしまうのでスタンバイお忘れなく!
- 9:45天橋立駅
「あおまつ号」下車
- 10:00-天橋立ビューランド
リフトで小高い山にのぼり、天橋立観望
- 10:30-天橋立
砂洲の中にある天橋立神社まで散歩
- 11:30天橋立駅
普通列車に乗車
- 12:50豊岡駅<終着駅>
復路は途中下車せずに豊岡駅から西舞鶴駅までそのまま乗り通してタイムラインにするほどでもないので省略!それではまた!!