鉄道旅好きの間では有名な方大回り乗車。大変安く長い距離列車に乗れるので嬉しい一方、本格的に大回り乗車すると長時間の移動となるために多少快適に移動するためにグリーン車を使いたいな、と思う方も多いでしょう。この記事ではグリーン車を主軸において景観も加味して満足度が高い大回りルートはどこか?を考察します。
大回り乗車中にグリーン車も特急も使える
大回り乗車は安い額で長区間移動するため高級な移動手段は使えない?と先入観で思ってしまいそうですが、特殊な切符を使うわけではないのでグリーン車も特急も課金すれば使えます(ただし新幹線を使うと区間内でも大回り乗車不可)。安く移動するのに課金すると本末転倒感は無きにしもあらずですが、1時間グリーン車乗ってもほぼグリーン車料金だけで動けると思うと使う価値は大いにあるかと思います。
というわけでこの記事では快適にグリーン車移動をしつつも車窓が美しい郊外路線を巡りたいというわがままコースを提案します。ぜひ大回り乗車の参考にしてみてくださいー
まずはこちらの図をご覧ください。こちらはJR東日本の大回り乗車ができる区間を示した図を色付けしたものです。緑色はグリーン車がよく通っている区間、紫色は自然豊かな郊外区間(主観)。黒はそれ以外の大回り乗車に使える区間になります。この図と少しの駅の知識があればある程度簡単に大回りルートって組めそうですよね?
こちらが参照元になります。それでは具体的なコースの紹介に入ります!
八高線+高崎線グリーン車ルート
八高線の高麗川〜高崎はディーゼル列車が走る関東では珍しい区間。車窓も森や里山を通る自然的な眺めが多く手軽にローカル線の旅が楽しめる区間になります。その区間をのんびり進んだあと、折返しでは高崎線で普通車グリーン車で快適に帰るというルートになります。八高線の高麗川〜高崎は約一時間ごとの運行のため、ここのスケジュールをメインに旅程を組むところがポイントです。高崎駅から一駅手前、倉賀野駅から高崎駅までは高崎線と共有しているため高崎線を使って上り方面に戻るときは倉賀野駅で降りる必要がある点は注意です。
例えば、東京→拝島→高麗川→(ディーゼルカー)→倉賀野→上野のように組めます。約5時間の行程で157円(ICカード利用)になります。ディーゼルカーの旅でしたらこちらをどうぞ!
水戸・両毛線+往復グリーン車ルート
このルートは北関東の横移動を支える水戸線、両毛線をたどるコースです。八高線のようなディーゼル車両ではありませんが、どちらも関東平野の広々とした景色や時折近づく山の景色を楽しむことができる路線。このコースの良いところは行きも帰りも長時間グリーン車区間を通るところ。片方でも両方でも好きにグリーン車を選択できるところは長距離移動には助かります。あと水戸線と両毛線の終端の小山駅からもグリーン車に乗って戻ることもできるため、短縮コースも作りやすいですね。
例えば、日暮里→友部→新前橋→高崎→尾久のように組めます。
定番? 房総半島一周ルート
最後に紹介するのは、おそらく大回り乗車の定番コースである房総半島一周ルートです。このコースは上記2つと比べると少々過酷なコースかなと思います。単純に乗車時間が長いことに加えグリーン車に乗れる区間が短いため体力が奪われそうです。とはいえ房総半島をぐるっと回れるのは魅力的です。ひとつ注意点は内房線と外房線が交わる蘇我駅は一度しか通らないように経路を組む必要があるところ。東京駅からでしたら、内房線へ向かうときには蘇我駅を通り、外房線のときは一度成東駅まで向かってから都心へ戻るといった工夫が必要です。
房総半島は個人的には途中下車がおすすめです。駅近に観光名所が割とあるので余裕があったら大回り乗車ではなく、18きっぷなどで回るのもいいかもです!
大回り乗車はコースを作るのが少し難しいところがありますが、無数のコースが作れ格安で鉄道を楽しめる魅力があります。こちらを参考にしつつぜひ鉄道旅を楽しんでください!!