天橋立を途中下車2時間で楽しむ方法!【謎の湧水と駅近ビュースポット】

近畿地方
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天橋立は日本三景に数えられる有名な景勝地ですが、京都北部の海に面したところで関東など他の地域からなかなか行きづらい場所にある・・・と思われがちです。ですが、鉄道を使えば意外と近いところまで行くことができ、途中下車の旅に簡単に組み込むことができます

この記事では、実際に途中下車2時間(正確には1時間45分)で巡った天橋立観光スポットの情報をまとめました。教科書に載っているような天橋立全景を眺められたのもとても良かったですが、砂洲の中に真水が湧き出る不思議な井戸透明度が高い海水浴場など、行ってみて初めて知ったこともありました。(というか砂州の中を歩くという発想が行くまでありませんでした。)また、全て徒歩で行いましたので、徒歩での距離感などもお伝えできればと思います。

利用した鉄道について

今回は京都府北部の第三セクター鉄道である京都丹後鉄道を用いて旅をしました。京都丹後鉄道は宮津駅を中心に宮豊線・宮舞線・宮福線と3つの路線があります。両端の豊岡駅から西舞鶴駅までは84km, 各駅停車でしたら2時間程度で結びます。

天橋立の最寄駅である天橋立駅は3つの路線が交わる宮津駅から、1駅のところにあります。

ButuCC, CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons より引用

また、天橋立駅からのちほど紹介する高台へ向かうリフトまで徒歩で10分、天橋立本体の付け根までも10分程度で行くこともできます。そのため車移動をすることがなく簡単に旅程に組み込むことができます!

さらに、天橋立駅まで直行する特急はしだてが京都駅から出ていたりと東海道新幹線との接続も良いです。

その他様々なアクセス方法に関しては公式のアクセス情報で最新の情報を見ていただければと思います。

観光ポイント① 天橋立ビューランド

天橋立駅に到着後、まず向かったのは天橋立ビューランドです。モノレールかリフトで高台まで往復でき、高台からはその名の通り天橋立を一望できます。

のちほど紹介する飛龍観回廊から見た天橋立と、天橋立駅

入場料は850円(大人)で、営業時間は時期によって異なりますが、季節によらず9時から16時半までは確実に開いているようです(最新の情報をご確認ください)。乗り物代も含まれるのでちょっとお高めかもしれませんが、天橋立を見て楽しめるような仕掛けがいろいろあり、価格に見合う楽しさを提供してくれています。

公式ホームページ http://www.viewland.jp/ より引用

園内マップはこのようになっており、13. 股のぞき台、15. 飛龍観回廊がメインの展望台となります。特に飛龍観回廊ではさらに高いところから眺めることができる良い展望ポイントです。

観覧車もありました(ちょっと古い)
鉄道もあります(子供用のSL弁慶号です)
天橋立、ズームすると海岸線はくねくねしてる!という発見。左の陸側はそうはなっていませんでした。
海岸の砂浜は海水浴されている方もちらほら。この日は暑かったですが7月に入ったばかりでした。

天橋立眺めるために800円はちょっと・・と思われるかもしれませんが、この展望を駅近で、しかも登る負担も少ないとなるとお安いかもしれません。

なお、最新情報は公式HPをご覧ください。

観光ポイント② 知恩寺と廻旋橋

ビューランド下山後は天橋立に行くことにしました。入り口まで5分なのですぐです!天橋立の入り口までは小さな活気ある商店街になっています。観光客はその道を通って天橋立やその奥に向かうので昔から繁盛していたのでしょうね。

奥の方には知恩寺があります。ここは”三人寄れば文殊の知恵”で有名な文殊菩薩を祀る寺です。日本三文殊に数えられる由緒正しきお寺で、門も立派なものでした。今回は時間の都合上中には入りませんでしたが、ぜひおとずれたい場所です。

また、入り口直前まで行くと、廻旋橋という意味ありげな名前の橋があります。そう、これは廻旋(かいせん)する橋となっており・・・

このように橋が横に動き・・・

船が通れる水道ができました!(この船も気になる・・土砂を運んでますね)

多い時は1日50回ほど回るとのことで、意外と見るチャンスはあるのかなと思います。旋回中はもちろん通ることができなくなるので列車の踏切同様、待っておく必要があります。

いよいよ天橋立上陸です!

観光ポイント③ 本体上陸!磯清水と天橋立神社

入ったところにある案内表示。

橋を渡って天橋立へ!全長3.6kmで駅から近い方に、ハマナス群生地や海水浴場があります。そして今回の最終目的地は入って全体の2-3割歩いたところにある磯清水。

磯清水には真水の湧水が沸いています。両隣は海なのに不思議な湧水です。素直に考えると地盤には海水が染み込んでいるはずなので、真水は沸いてこないはずなのに・・・

不思議な湧水は古来から知られており、和泉式部も歌に詠んだほど平安の時代から有名だったようです。

磯清水での案内

なぜ海水ではない塩分のない湧き水ができるのか?…これは真水のほうが塩分を含む海水よりも軽いことにより、海水が染み込んだ地層よりも上に真水がたまるから、だそうです。この現象をガイベン・ヘルツベルクのレンズというそう。

真水が海水よりも軽いおかげで井戸で真水を得ることができる・・この法則は大洋の島々でも成り立つため、同じ恩恵を受けて水を確保できていた島もきっと多いでしょうね。

さて、この磯清水は天橋立神社と隣接しています。恋愛成就のパワースポットとしても人気らしいですよ。

正面。常夜灯のような石塔がたくさんありますね。昔はここが灯台的な役割だったのでしょうか?
海に向かって行くと鳥居がもう一つ。神様は海からやってくるんでしょう。

これからどこに行く?

以上、天橋立途中下車観光いかがだったでしょうか?

たくさん紹介しましたが下車時間はわずか1時間45分!私は早歩きで回ったので2時間あれば問題ないでしょう。もっと時間があったら知恩寺や天橋立クルーズとかもいいかも・・・

最後に、京都丹後鉄道そのものに注目した記事も書いていますので、そちらもご覧いただければと思います。

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