標高2000mにたたずむ八方池、登山経験者でなくても手軽に行ける観光地として広く紹介されている絶景スポットです。調べてみると車でのアクセスがメインで紹介されがちな白馬や八方池。車ではなく鉄道、公共交通機関でも簡単にアクセスできるのか?白馬の温泉や他のスポットは車なしでどうやってアクセスするのか?という疑問を3度鉄道で白馬を訪れた筆者がこの記事で解決します。
八方池は北アルプスの一角、白馬連峰の唐松岳から延びる尾根に位置する自然に形成された湖。唐松岳から四方八方に延びるその尾根は八方尾根と名付けられています。
車なしでも楽しめる!八方池と八方尾根の絶景
結論をタイトルにしてしまいましたが、車なしでアクセスできるので十分楽しめます!というのも駅から八方池への入口となるゴンドラ付近までバスがあるのはもちろん、徒歩でも十分アクセスできる距離だからです。なんなら駅からゴンドラまでよりゴンドラ/リフトを乗り継いだあと、車利用者も歩くことになる八方池までの道のりのほうが長いです😂
また、標高2000m越えの高山にある八方池ですが、ゴンドラによるアクセスが発達しているため、松本からの日帰りアクティビティとしてや、北陸方面へ抜ける途中下車ついでになど、鉄道旅の途中に組み込むこともできる絶景観光地となっています。
私は朝に金沢を出発し、大糸線を経由して白馬へ立ち寄り、夜には東京に着くという行程で八方池へと行きました。(多少タイトなスケジュールにはなりますが・・)
駅からの麓のゴンドラへのアスセス方法
駅からバスの場合
白馬駅からはアルピコ交通の路線バスを利用できます。ただ難点は必ずしも鉄道での到着時刻と接続していないということと1時間に一本程度であるということ。駅で待ち時間が発生することもあります。白馬八方バスターミナル(所要時間5分)が最寄りになります。また、アルピコ交通は長野・新宿・大阪・京都から八方バスターミナルへの高速バスも運行しています。こちらを利用してダイレクトに向かうことも可能です。
待ち時間に足湯につかるという楽しみ方もできます。
駅から徒歩の場合
徒歩の場合は所要時間は35分ほどです。徒歩のコースはいくつかありますが、川沿いを進むコースがおすすめです。車通りが少ないため信号も少なく、川のせせらぎを聞きながら進むことができますよ。白馬の自然を感じながらゴンドラリストまで行けるので体力に余裕のある方は散歩がてら徒歩で向かうのもおすすめです。
八方池へのアクセス
さて、ゴンドラまでたどり着いたらいよいよ八方池へのトレッキング開始です!といってもまずゴンドラ、リフトx2 を乗り継いで標高1800mくらいまで連れてってくれるため、登山未経験でも大丈夫です!ただし岩場を歩くのでくるぶしを保護してくれるようなトレッキングシューズがあったほうが歩きやすかったりします。なお、ゴンドラからの往復所要時間は初めてで登山に馴れていなければ八方池付近での休憩も踏まえて3.5-4時間くらい考えておいたほうが良いかもしれません。
まずはゴンドラ・リフト・リフト
ゴンドラのふもとの駅に着くとチケット売り場があるので、そこでゴンドラとリフト2つを含む往復チケットを購入し、ゴンドラへ乗り込みましょう。最初は全面が覆われたロープウェイタイプ。6人乗りですが、一人で行く場合は独り占めも可能なようです(空いているとき限定?)。8分で600m程高いところまで連れて行ってくれます。
その後、スキー場にあるようなリストに乗り換え。こちらは4人乗りでそれぞれ所要時間は7分と5分。こちらも一人のお客さんは独り占めできているようでした。
そして絶景の道のり
標高1820m地点からトレッキングスタート!ゴールは2060mの八方池で1.5km(1時間半)の道のりです。リフトで登るときの景色も十分絶景でしたが、ここからが本番!途中から木道と尾根の道に分かれるポイントがあります。木道のほうが歩きやすいですが、距離は少しあります。ただ初心者向けは木道のほうではないかと思います。100%木道というわけではなく、第2ケルン(2005m地点)から先は岩場の道でした。八方尾根は蛇紋岩と呼ばれる通常地下深いところに存在する岩体からなり、つるつるとした表面のため、岩場を登るときは注意が必要です。
八方池の景色
無事歩き終えたら八方池です!休憩できるベンチや、広い場所もあるので、時間の許す限りゆっくり味わうとよいかと思います・・・!
白馬の鉄道旅での楽しみ方
ひとしきり八方池を楽しんで下山して時間があったら温泉や一泊いかがでしょう?八方池以外での白馬での楽しみ方や鉄道旅の楽しみ方をいくつか紹介します!
温泉巡り
山があるところに温泉もある、ということで白馬にはいくつか日帰り温泉や温泉宿があります。しかも駅徒歩圏内にいくつか温泉があるので鉄道旅でも立ち寄りやすいです。個人的おすすめは駅からも15分ほどの、みみずくの湯。ここはPH11という強アルカリの温泉で、入るだけでお肌がつるつるになるというすごい温泉。露天風呂から見える白馬連峰の景色も見ものです。
また、近くには無料で入れる足湯もあります。時間がないときはこちらでも良いかも?
白馬で一泊
また、白馬はリゾート地でもあります。鉄道旅行での一休みポイントとして白馬を選んで泊まるのはいかが?私はホテル白馬に一泊しましたが、温泉もバイキングも堪能できました!先ほど紹介したみみずくの湯にも近く、駅からゴンドラへの道のりに位置するので鉄道+徒歩移動旅にはちょうどいい立地というのもいいポイントです。
リゾートビューふるさと
JR東日本の観光列車「リゾートビューふるさと」は長野発着で白馬でも乗り降りできます。片道だけリゾートビューふるさとを利用して長野や松本とのアクセスで利用するのも良いでしょう。特急列車ではないので18きっぷの旅でも活用できます!
大糸線で日本海へ
大糸線の中の秘境路線であるJR西日本の区間、南小谷~糸魚川を乗りとおして日本海側に抜けるということもできますね。時刻を調べて向かいましょう!
なお本数は多くないため、実は長野駅経由のほうが日本海に抜けるのは早い時間帯もあったりします。