2023年に運行終了予定のSL銀河は釜石線で運行している内装も素敵な観光列車です。このシリーズでは乗車・観光した体験を元にSL銀河とその沿線や、特に長時間停車する遠野駅からレンタサイクルで回れる観光地の紹介をしたいと思います。
この記事ではSL銀河に焦点をあてて紹介しています。遠野観光についてはこちらで!
運行終了が近い!SL銀河の鉄道旅

SL銀河は2014年に登場した、一度引退したSLを利用した観光列車。SLが牽引する客車に描かれた星座や動物の素敵なイラストが印象的な列車です。
「銀河」という名前は宮沢賢治「銀河鉄道の夜」からとったもの。宮沢賢治は誰もが知る岩手県生まれの作家。彼は岩手県が舞台のたくさんの小説や詩を世に発表していました。特にこの「銀河鉄道の夜」は釜石線が舞台にでてきます。このことから「SL銀河」という名前になったのです。

外観のイラストに負けず劣らず、内装も素晴らしいものです。客車座席は大正から昭和の浪漫な雰囲気で、車内にギャラリー・プラネタリウムもあります。のんびり進む列車ですが、時間が足りないほど充実した車内です。
このように素晴らしい観光列車・SL銀河ですが、なんと2023年春に運行終了することが決まっています。。これは旅客車の老朽化が理由のようで仕方がないことですが、残念なことです。
JR東日本のプレスリリース(PDF) によると、運行終了後も新たな観光列車の運行に向けて検討を進める旨が書いてあります。また、2014年SL銀河登場前は不定期で1989年〜2004年に「SL銀河ドリーム号」という観光列車が運行されていました。今後も観光客からの声があればまた別の形で観光列車が復活することを期待したいものです・・・!
残された時間はあまりありませんが、ぜひこの記事で興味を持たれたかたは行ってみていただきたいです!
釜石線の駅名標もSL銀河の世界観に寄せたデザインとなっており、なんと言ってもエスペラント(人工言語の一種)による愛称が書かれている世界的にもレアな駅名標を各駅で見ることができます。宮沢賢治がエスペラントを学んでいたことにちなんだもの。例えば、遠野駅は民話を意味するエスペラント表記がなされています。
#SL銀河 が運行する #釜石線 の駅には #エスペラント 語による愛称表記があります!
— 鉄道徒歩でさんぽ旅 (@walkinto_travel) July 27, 2022
これは宮沢賢治がエスペラントを学んでいたことにちなんだものなのですが…お気に入りのエスペラント名は見つけましたか?
Bonvolu sciigi min ĉu vi havas ŝatatan stacion!#Esperanto pic.twitter.com/tXwslmJM7X
おすすめの途中下車駅は遠野駅!釜石線沿線の内陸の街
SL銀河が運行する釜石線は花巻市と釜石市を結ぶ山岳を通る路線。そのちょうど真ん中あたりに遠野市という山に囲まれたのどかさがありつつも栄えた街があります。釜石線で観光する場合、是非この駅で降りてレンタサイクルしてみてください!というのも徒歩では遠いけど自転車だと行けるような観光地がたくさんあるからです。
こちらの記事では数ある観光地から「カッパ淵」と「伝承園」を紹介しています。是非あわせてご覧いただければと思います。