【日光街道・杉戸宿】
東武動物公園駅から街道散歩と天然温泉でリフレッシュ

関東地方
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江戸から伸びる日光街道5番目の宿場町、埼玉県杉戸町の杉戸宿を街歩きしました。東京から日光街道を辿ると粕壁宿(春日部市)までは都市開発が進んでいるものの杉戸宿は比較的のんびりした雰囲気が漂っているように感じました。その後、徒歩で源泉掛け流し天然温泉「雅楽の湯」へ。最寄駅である東武動物公園駅はアクセスも比較的良く東武伊勢崎線(スカイツリーライン)を利用すれば都内から1時間で行くことができます。

杉戸宿の街道を歩く

江戸時代の五街道に代表される街道の各宿場には本陣(大名のような位の高い者の宿泊場所)、問屋場(荷物を運ぶ人や馬の拠点)、高札場(決まり事などが書かれた掲示板)などがありました。現在になってもこれらの施設またはその跡が残されていたり復元されていることがよくあります。

今回ご紹介する杉戸宿関連の施設のマップです。マップに表示されている番号順でまわると効率が良いかもしれません。Google Mapで検索しても概ね同じ場所が表示されますが、私が歩いた時は高札場(復元)の場所が違っていました(このマップでは訂正済み)。現在の日光街道(国道4号)とは違って本来の日光街道はより大落古利根川に近いところにあったようです。

東武動物公園駅から東側に出ると杉戸町への玄関口、古川橋があります。この写真は橋から見た大落古利根川。
(1)東福寺
川を渡ると杉戸町に入ります。入って右の路地には東福寺という立派なお寺があります。お寺の参道は、かつてあった杉戸宿と清地村の境となっておりここから日光側が杉戸宿となります。
(2) 高札場(復元)
元々は現在ある場所から500m北に進んだ関宿道(後述)との別れ道にあったとのことです。寸法は「日光道中宿村大概帳」の記述に従っているそうで、この大きさで決まり事などが書かれていたことでしょう。今の高札場には旧字体で書かれた過去の内容の復元だけでなく、日光街道や杉戸宿についての解説も書かれており良い展示の解説方法だと思いました。(英語表記もありました。)
(3) 近津神社
杉戸宿に接する清地村の村社。秋になるとイチョウの紅葉で色づくようですが、すっかり落葉した冬に訪れると本殿を挟むように立つ2本の大木の存在感が目立ちます。
(4) 明治天皇小休所阯
明治天皇が奥羽御巡幸の途中、ここで5分ほど休憩なされたとのことです。このような明治天皇小休所阯は他の街道沿いでもよく見られます。
(5) わかりにくいですが、左面に関宿(せきやど)方面、右面に粕壁方面と書かれています。
関宿は千葉県野田市にある関宿藩のことで利根川水運で栄えました。その関宿へ向かう関宿道がここから日光街道から分岐して伸びていたようです。ちなみに東海道には同名の宿場、関宿(せきじゅく)があります。粕壁は今の春日部のことです。
(6) 富士浅間神社の富士塚
富士塚とは富士山を模した塚のことで、富士山と見立てて信仰を深めていました。今では建物に隠れて見ることは難しいかもしれませんが、かつてはここから富士山を望むことができていたようです。
(6) 川から見て裏側にある稲荷神社。狛犬が沖縄のシーサーに似ていました。

杉戸町のHPにあるマップを参考に巡りました。

また、このような案内板も見かけることができ、参考になります。

天然温泉 雅楽の湯

杉戸宿を歩いた後は温泉に行きました。天然温泉 雅楽の湯は源泉掛け流しの茶褐色の温泉です。9種類のお風呂のみならずお食事処、足湯、休憩所も備え付けてあり充実した温泉施設です。温泉はすこし硫黄の匂いがし、関東平野部の温泉の中では特に天然温泉気分を楽しめるところではないでしょうか。

今回は徒歩で往復しましたが、駅付近からの連絡バスも運行しておりアクセスも便利です。

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