JR外房線の勝浦駅から普通列車に乗って勝浦・和田浦・富浦の3つの海に行きました。それぞれチーバくんで言うところの手先?、つま先?、すね?あたりにある3つの海は少し場所が異なるだけで場所や地形によって表情が大きく異なり、同じ海でも違う表情が見れて楽しむことができました。
勝浦・和田浦・富浦
場所は違えど同じ海に面した3つですが、行ってみると海の様子は異なるものでした。勝浦、和田浦は外海太平洋側だけあって波が荒く、和田浦はさらに風も強く、それとは反対側の富浦は東京湾のとても穏やかな海風で・・といった具合です。
勝浦では山がちな地形がそのまま海に沈んだような海岸線が入り組む土地となっており、そこでは豊かな自然が残されており、海中展望塔では間近に魚を眺めることができました。また、海の博物館も併設されており家族連れには3ヶ所で一番楽しめるエリアかもしれません。
和田浦はくじらで有名な和田漁港の最寄駅であるため、くじらに関する食べ物や展示が楽しめます。鯨漁のじきである7~8月にはクジラの解体を見ることができるようです。駅近に道の駅があるのも鉄道旅での立ち寄りポイント。
富浦にはロケ地にもなった桟橋がかかる風光明媚な海岸があり、少し大人向けなスポットかもしれません。天気の良い時は夕日に富士山という絶景を見ることができるようです。
これら3ヶ所は〜浦という地名ですが、表裏の「うら」のほかにどんな意味があるかご存知でしょうか?この浦には海辺、入江といった意味を持つそうで、全て海と関係する地名であることがわかります。他にも「津」「湊」も海と関連した言葉ですが、外房線・内房線にはそのような漢字が入った駅名がたくさんあります。(安房小湊、安房天津、上総湊、君津…などなど)
海中展望と海の博物館を楽しむ勝浦
勝浦市には全国的にも珍しい、海中展望塔があります。これは海中からそびえ立つ円柱の施設であり、螺旋階段を下ってしたまで降りると海中の景色を楽しむことができます。
勝浦海中公園
特急わかしおに揺られて勝浦駅に着いた後に、海岸散歩を兼ねて目的地である勝浦海中公園まで歩きました。歩くと約1時間、美しい海岸だけでなく険しい地形の多い海岸を短絡して結ぶべく掘った昔のトンネルを通ったりと楽しい散歩コースでした。
公園に到着し、入場料を払ってからいざ展望塔へ、塔に入るとそこは海の中。塔の近くにはもともと魚がたくさん住んでいますが、より多くの魚を集めるために餌を撒いたりしているようです。行った時は少々濁っており透明度は4m前後だったかと思います。
それでも30分以上は楽しむことができました。もう少したくさん魚が見れることを期待していましたが、天然の水族館を見ることができて満足です。ちなみに冬が比較的透明度が高い季節のようです。事前に天気や透明度の傾向を調べておくと良い眺めを狙えるかもしれません。なお、Twitterの公式アカウントでは透明度や観察できる魚の種類が発信されています。
本日の透明度4メートル水温24℃
— 千葉県勝浦海中公園センター【公式】 (@K_marine_park) August 6, 2022
海中少し白くなっておりますが、お魚が集まっております。オハグロベラやメイチダイなど19種類確認できました。
また、公園には海の博物館が併設されています。大きな施設ではないので30-60分で一通り楽しめるかと思います。房総の海についての展示が多くあります。詳しい説明の展示が多く博物館の中では比較的学術よりな部類かなという印象でした。
鵜原の入江の近くには天然の水族館があります。勝浦海中公園というところで海に突き出た円筒状の建物の下で泳ぐ魚たちを見ることができます🐟海がもっと透明な日もあるみたいですよ✨ pic.twitter.com/TrI6gia32i
— 鉄道徒歩でさんぽ旅 (@walkinto_travel) August 13, 2022
海の博物館を後にして、途中砂浜の海岸などに立ち寄った後に最寄りの鵜原駅まで歩きました。ローカル線の旅の続きは和田浦編で・・・!
さらに、その後に訪れた、日本一有名(?)な富浦桟橋についてはこちらにまとめています。