岩手県盛岡駅から秋田県大館駅へと向かう途中、無人駅「大滝温泉駅」で途中下車し、街中を散歩したり日帰り温泉に入浴したりしました。ローカル線「花輪線」の旅の途中下車駅やマイナーな温泉地を探している方などに参考になれたらと思います。
大滝温泉で小休止
盛岡駅からJR花輪線で列車に揺られて3時間、終点大館まであと数駅のところに無人駅、大滝温泉駅で途中下車しました。
下車した大滝温泉駅は旅館が数軒、日帰り温泉が2件ある小さな温泉地です。ここでは3時間ほど下車し、温泉に入りに行きました。大滝温泉は検索してもあまり情報は出てこず、wikipediaを見ても歴史の欄には大同年間の八幡平焼山噴火によって湧出とだけありました。大同年間は西暦806-810年であるため、記述が正しければなかなかに歴史ある温泉となります。目的の日帰り温泉までは徒歩15分ほどですが時間もあるため遠回りして散策してみました。
大滝温泉街歩き
駅から10分ほど歩くと大きな川があります。これは日本海に注ぐ米代川でしばらく花輪線が並走する川になります。また、一巡りすると、旅館の跡が目立ちました。昔は栄えていたが今は寂れてしまった温泉街は日本に数多くありますが、ここもその一つといったところでしょう。その上もともと大きな温泉街ではなかったはずなので、なかなかに物寂しげな雰囲気が漂っていました。
大滝温泉には一つ、鶴癒の湯という足湯があります。これは傷ついた鶴が飛び立った場所から温泉が湧いたという伝承から名付けられたもので、隣には薬師堂と公民館があります。訪れた際は誰もいませんでしたが、住民の方の井戸端会議の場なのかもしれませんね。
日帰り温泉
次は本題の日帰り温泉、湯夢湯夢の湯(ゆむゆむ、と読みます)を訪れました。こちらは入浴料金320円と非常に財布に優しく、なおかつ冬には雪見露天風呂も楽しめる温泉です。入口の左にはトイレがあります。コンクリート作りで少し入りにくい雰囲気ですが、中に入ると自動券売機と受付があるのでそこで料金を支払って入浴です。
脱衣所に入ると露天風呂へのドアと屋内のお風呂へのドアが分かれており、行き来するには一度脱衣所を通る必要がある構造になっていました。泉温は熱めの印象で内風呂はそれなりに深さがあったのですぐに温まります。露天風呂に出ると冷たい外気と相まってちょうど良いお湯でした。
お客さんは地元の方がほとんどの様子で、外から来た私をみてどこから来たのか話しかけられました。ご時世柄少しヒヤヒヤしましたが、楽しんで!とお声かけしてもらい安心してお湯を楽しむことができました。
駅から直接行く場合は10分と駅近温泉です。
次の列車まで雪道散歩
お風呂を上がってから列車が来るまでしばらく時間があったので散策しました。雪が多い地方に来たので雪原を楽しまねばと思い、駅の西側に広がる田園地帯(が雪原になったところ)まで行き雪を感じてきました。
無事、ここから大館行きに乗ることができ、その日の夜は大館市内で宿泊、また温泉に入り、次の日の秋田内陸縦貫鉄道の旅に備えました。