只見線とAIZUマウントエクスプレスを1日で【東武鉄道経由〜越後湯沢行き】

東北地方
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絶景秘境路線として名高い只見線。本数が少ない上に関東から絶妙な遠さにあるためなかなか行くチャンスがない..という方もいらっしゃるでしょう。とはいえ多少の覚悟(?)があれば日帰りで行くこともできます!さらに只見線の旅に加え、なんと4社路線を乗り入れるAIZUマウントエクスプレス号にも乗るいいとこ取り日帰り旅行のご紹介です!

関東発・日帰りタイムテーブル

2023年6月時点のダイヤで日帰りする場合の旅程はこちら!ポイントは朝7時台に都内を発車する特急リバティに乗れるかどうか(北千住や春日部からも途中乗車可)。こちらに乗れたらどうにかなります。

区間時間料金
浅草~鬼怒川温泉(特急リバティ指定席)7:30 – 9:353231円
鬼怒川温泉~会津若松(マウントエクスプレス)9:37 – 11:573350円
会津若松~小出(只見線)13:05 – 17:472640円
小出~浦佐18:31 – 18:40200円
浦佐~東京(新幹線自由席)18:53 – 20:127810円
旅程の一例、目的となる区間は強調部分になりますが、通り抜けるのに8時間もかかります!

なお、通常の料金だと1,7031円。4社路線を乗り入れAIZUマウントエクスプレス号が距離の割にはお高めなんですよね。。少しでも安くしたい場合、一番削りやすいのは帰りの新幹線でしょうか?例えば越後湯沢から高崎まで新幹線、残りはJR在来線でという節約ができます。

また、この行程だと鬼怒川温泉で乗り換えるわけですが、せっかくなら鬼怒川温泉で温泉入るという行程もよいかもしれません。その場合日帰りではなくなりますが。ちなみに鬼怒川温泉での乗り換えが2分しかありませんが、同じホームなので遅延等なければ問題なく乗り換え可能です。

AIZUマウントエクスプレスで山越え谷越え

私の出発駅は東京都区内北千住駅。東武鉄道の特急リバティに乗り、まずは鬼怒川温泉駅へ向かいます。鬼怒川温泉に別用があったので乗ったのは夜ですが、上述の通り当日の朝でも大丈夫。そして、AIZUマウントエクスプレスに乗り換え、会津若松駅を目指すことになります。

特急リバティはクールな色遣いででかっこいい外観

AIZUマウントエクスプレスは2023年時点では鬼怒川温泉駅〜会津若松駅を毎日一往復している快速(といいつつほぼ全駅止まる)列車。普通乗車券だけで乗れるんですが内装は特急レベル。机もあって軽食も問題ありません!時間的にお昼ごはんになるので車内で食べておくのも良いかもしれませんね。

乗車したときは2両連結、赤べこカラーの車両
普通乗車券で乗れるとは思えない内装です。窓側は座席テーブルと写真のドリンクホルダーテーブルと2つあり、使い分け可です。
窓も広くて景色を存分に味わえます。

途中、野岩鉄道と会津鉄道の2社路線を経由してJR会津若松駅へと向かいます。野岩鉄道は人里離れた山岳地帯を進む路線。戦前から国鉄にて敷設が計画されていたにもかかわらず、戦争や国鉄赤字により計画が進まず、結果的に第三セクター鉄道として1986年に開通しました。

終点まで途中下車はせず、ただただ車窓からの景色を楽しみます。まあ山岳の険しい川やダム湖に橋を架けたり、崖沿いを通ったりと車窓そのものが観光みたいなところあるので満足できます。特に湯西川温泉駅を出たあとの湯西川橋梁の眺めは壮観です。只見線もですが見どころがずっと続くのが楽しいところ。

川治湯元駅前の渓谷。
湯西川温泉駅を出た、湯西川棟梁からの眺め
冬だと結氷します!こっちの景色のほうがおすすめです(別日撮影)
会津鉄道に入ると人里の景色がおおいです。ここはあまや駅。
豪雪地帯なので雪原の景色も良い・・・

会津若松駅でひとやすみ

終着の会津若松駅では次の只見線まで1時間弱の休憩時間。実は会津若松駅まで行かず、西若松駅で降りて只見線に乗るという方法もあって少しだけ安くなるんですがあえて会津若松駅まで行ったのは利便性と次の座席を確保するためだったりします。

会津若松駅だと駅舎内にコンビニ、飲食店、お土産屋さんがあります。あと外には大きなあかべこも…! ふらっと立ち寄って次の長丁場に備えました。

ちなみに只見線を乗り通せるチャンスは1日3回。それも日帰りするとなると13時台の一本勝負。これを逃してしまったら潔く進路変更して郡山駅へ向かいましょう😋人気の只見線ですから休日や観光シーズンはたくさんの乗車客がいることでしょう。ここで始発駅、会津若松駅まで行った強みが発揮されます。先に座っておくというのは4時間の長丁場路線を乗り通すためには重要なポイント。始発駅から乗ってぜひ座席を取っておきたいものです。

また、13:05発の列車ですが入線は私が行ったときは10分前くらいでした。念には念を入れて、座りたかったら15分くらい前から並んでおくのがベターでしょう。

いよいよ只見線!

座れても座れなくても只見線の旅はスタートです!絶景を見るという観点では最初の1時間位は準備体操です。とはいえ広大な田園地帯は都会では見れないのでこれだけでも旅情溢れる景色です。会津坂下駅を過ぎたあたりから山に分け入り、会津桧原駅過ぎてから絶景の本番。最初の橋を渡ります。

渓谷を橋で渡って川岸を行ったり来たり。よくこんなところに鉄道通したなあと感心しながら絶景を楽しみました。ちなみにどっちの座席がいいか?個人的には只見駅までは進行方向右側、つまり北側がいいかなと思います。地図を見たらわかりますが、川が進行方向右側にあることが多いです。そのため景色は右が開けるわけですが、正直どちらも見応えがあります。橋を渡るときは両側で絶景が見れるというのもあり、そこまで左右こだわらなくてもいいかもしれません。

絶景の先にはセーブポイント会津川口駅があります。ここは列車交換のために30分程待つ駅で、その間車両の外に出て休憩できます。しかも会津川口駅はこれまた絶景駅。溪谷の間にある川の畔の駅で風情たっぷりでした。

30分のまちぼうけ。乗った車両はキハE120系
対面の車両はキハ110系の復刻版カラーリングでした。

会津川口駅を出ても絶景は続きます。これから只見駅の区間は長らく不通区間でした。11年のバス代行ののち2022年にめでたく再開通。復活させた皆様には感謝でしかない…!

只見駅で一時休憩の後は会津国と越後国の越境区間。特に只見駅と大白川駅の間は30分くらい駅がなくノンストップで秘境を突き進みます。

しばらくするとだんだんと民家が出始めて小出駅へと到着。長旅お疲れ様でした。とはいえ関東に帰り着くまでまだまだありますが…

今回の旅のテーマは、只見線とマウントエクスプレス号に乗ってたった1日で会津地方の魅力的な大自然の車窓を楽しむ!でした。ぜひこの旅程を参考にして楽しんでください!

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