香椎線の端にはなにがある?廃線跡と神社お散歩@宇美駅【博多近郊ローカル線】

九州・沖縄地方
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香椎線 〜両端が未接続の郊外ローカル線〜

九州のコンパクトシティ福岡には短い鉄道路線がたくさんあります。そのなかでも両端が他の路線と接続していない盲腸線である香椎線の紹介をします。

香椎線に行こう!となっても

・路線沿いに何か見どころあるんかな…
・盲腸線だしコスパ悪いかな…

といった感じで乗車の優先順位が下がる路線かと思います。そこで実際に全線乗車した私が香椎線の魅力をお伝えできたらと思います!こちらを読んでいただけたらきっと香椎線に乗りたくなる…!

なおこちらは山側の端、宇美駅編となります!

香椎線の注目ポイント!

香椎線は西戸崎駅-宇美を1時間で結ぶJRの路線。両端が他の路線と接続していない珍しい路線です。博多駅からは長者原駅や香椎駅で乗り換えとなります。

香椎線は非電化ですが電車が走っている!という点が注目ポイント!香椎線の電車は蓄電池を搭載しており、香椎駅で充電をして走る珍しい電車。栃木の烏山線、秋田の男鹿線でも同じような蓄電池電車が走っています。

香椎駅での香椎線を走る蓄電池電車、愛称「DENCHA」!

個人的な推しポイントは大都会博多駅から15分程度で乗れるのに単線非電化かつのどかな景色の路線に乗れるというところです。コンパクトシティ福岡が為せる技…!

山側の端、宇美駅は端じゃなかった?

宇美駅より

さて、今回のメインである山側の端、宇美駅ですが過去はさらに延伸していたことをご存知でしょうか?香椎線ではなく勝田線という名称の鉄道路線が宇美駅に乗り入れていたのですが、勝田線は炭鉱を運ぶためにさらに奥に伸びていたそうです。

もともと香椎線は炭鉱からの鉱物資源を港に搬出するために引かれた路線です。かつての勝田線とともにせっせと資源を運んでいたのですが今はその面影も無くなり、勝田線は廃止となり今の宇美駅が終点となったのでした。

国鉄勝田線の廃線跡を歩く

そんな勝田線ですが宇美駅から歩いて面影をたどることができます。
鉄道歴史地図を参考にすると宇美駅から宇美公園まで今の香椎線に沿って線路があったようです。

これを手がかりに駅から宇美公園まで歩いてみました!歩いた経路は以下の地図の通りです。

駅から出たところ
こちら宇美駅を出て、駅方向に振り返ったところですが、駅の規模の割には駅前広場がとても大きく感じます。これは勝田線も乗り入れた跡かと思います。というのはこの撮影ポイントから奥の駅舎の方向に線路が伸びていたと考えられるため。この広場も鉄道用地だったのではと思います。

Googleマップには勝田線宇美駅跡との表示が・・!まさにこの辺りにあったのでしょう。
細い道に入ります

このストリートビューにある横断歩道を渡って小道へ

駅から県道をわたったらこのような小道が現れます。ここ実は鉄道が敷いてあった場所。レールが取り除かれ遊歩道になりました。かつてはここを走る汽車があったんですね。。
道を抜けると川があります
小道を抜けると川が。こちらは宇美川、この橋は鉄道が走っていたものと思われます。

今はみやいで歩道橋と呼ばれる橋になっています。この橋を渡った後は鉄道の後らしき痕跡はありませんでした。。このまま突き当たりにある公園へ向かいます。

この間わずか10分程度の散歩ですが、駅から少し歩いて昔の路線の痕跡を感じることができました!ぜひ参考にしてみてください。

宇美八幡宮は歴史の深い子守神社

歩道橋を抜けると公園へ
公園に入っていくと鳥居が。こちら宇美八幡宮 奥宮です。安産の神様を祀られる神社として知られており、奥宮から本宮を見ることもできます。
奥宮の階段を降りたところです。奥の森が本宮のある場所。

なお、宇美八幡宮は歴史の深い子守神社、安産の神様です。こちらも併せてお散歩して宇美駅に戻るのはいかが?

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